栄光学園物理研究部について


E.P.C. (Eiko Physics Club) Official Web Site
栄光学園物理研究部の公式ウェブサイトです。

物理部の雰囲気

「物理研究部」と聞くと、暗くてジメジメしてそうな部活だ、と思うかもしれませんが、そんなことはありません。簡単に言えば、フリーダムで、活気に満ちています。あまりにも活気に満ちているため、収集がつかなくなることも時々ありますが・・・。

なぜ活気が満ちているのでしょう?各部員はそれぞれ自分のやりたい研究を個人で行っていますが、部員間の交流は非常に盛んで、部室はいつも他愛のないおしゃべりの声で満ちています。運動部の様に、「自分を極限まで追い込む!」という考え方がない以上、各部員に余裕が生まれ、みんなで伸び伸びと活動できることが物理部の良さである、と言えるでしょう。

また、もう一つ物理部の特徴を挙げるならば、「先輩と後輩の上下関係が厳しくない」という事が挙げられます。もちろん、部活のあるべき姿として、先輩との上下関係を学び、社会に出るための準備をする、という役割があります。しかし、「物理部」という部についてこの事を考えたとき、「先輩と後輩」という関係は必ずしも良いとは言い切れません。物理研究部は個人での研究が大半を占めていますが、時々、共同研究という形で、複数人がある一つのテーマに取り組むこともあります。この時、「先輩と後輩」という関係が働いてしまうと、本来の「研究」の妨げになることが多々あるようです。また、物理部は今や文化部最大の部で、部員の数が多い分、それを管理する執行部の実力がかなり問われます。それを考えると、中学生の間から先輩に混じって、経験を積む事ができる、という現在の物理部のシステムは、理に適っていると言えるでしょう。このように、学年の幅を超えた部員間の結束力が、物理部の良さであり、個性です。

物理部員の活動

上にも書いた通り、物理部員の活動は基本的に個人活動です。また、研究内容は先生に押し付けられるのではなく、自分自身で考え、自分がやりたい、と思ったことを研究することができます。自由な物理部の象徴、といってもいいかもしれません。この研究をする際に、自分と研究している方面が同じ人にアドバイスやアイディアをもらえるようにするためのシステムとして、「班」というものがあります。

端から挙げていくと、


となっています。この「班」は、あくまでも部員の情報交換のためのグループであって、どの班にいても、全員同じ「物理部員」となります。それぞれの班は、ご覧の通り、それぞれ分野別に様々なことをしているため、共通性はかなり低いのですが、多くの部員が兼班をして、いろいろな分野の研究をしています。私、管理人個人の意見としては、いろんな部員がいろんな班の知識を持ち、共同開発という形で、班同士を連携させていってくれるといいな、と考えております。

各班の詳しい紹介

部活の日程

部活動は栄光学園の規定で週2回となっております。運動部のように、朝練、昼練はありません。(ほとんどの部員が朝も昼も活動したい、と思っているでしょうが)部活動の曜日は学校の都合等で変わる可能性がありますがここ数年間、活動日は木曜と土曜となっています。

行事、その他

・栄光祭

部の行事としては、栄光祭での部展が最も大きなもので、1年間の研究活動の成果が詰まっています。例年、研究展示のほかにも化学実験、プラネタリウムを実施しています。(場所は毎年恒例で、研究展示が物理実験室、科学実験が物理教室、プラネタリウムが地学教室、という割り振りになっています。そういうわけで、栄光祭期間中は、2階、北棟校舎の東側がすべて物理部のテリトリーと化します。)部展会場では研究報告を集めた部誌の「ATTO」も販売しているので、是非、部員たちの活動成果をご覧ください。

※2010年度栄光祭は5月8日(土)・9日(日)の二日間でした。今年は例年よりも客足が少なく、ATTOが売れ残ってしまい、赤字が出る、という非常に残念な結果でしたが、それでも沢山の方が物理部展をお楽しみ頂けた様で、結果的には成功だった、と言ってもいいと思います。来年の栄光祭も同じ時期にあるので、物理部展に足を運んで頂けると幸いです。

・合宿

合宿とは名ばかり(?)で、要するに研究発表会です。中1の夏休みのキャンプ(通称:海キャン)で使う海の家で、自分の今までの研究成果を他の部員に発表することを主目的としています。物理部クオリティ全開で、合宿の半分くらいは自由時間なのですが(徹夜する皆さんはもっと多くの時間)研究発表会になった途端に額に汗を浮かべる部員 が多いようです。今年から制度が変わるようですが、詳しい事はまた後ほど・・・。

・講義

物理部がどんなにフリーダムな部とはいえ、やっていることはかなり専門的です。そこで、毎年、新しく入ってきた中1に講義という形式で、物理部での活動に必要な知識を先輩が教えるという慣習があります。6月の中旬に入部してきた中1君達は、夏休みを挟んで、12月まで講義を受ける、というのが恒例でしたが、今年からは形式が変わり、講義は必要最小限分だけを行って、2学期の始めに入班、各班で専門知識を教える、という形になります。これによって、中1の活動期間が伸びることと、自分に関係のある内容の知識を効率的に身につけることができる、というメリットがあります。

結局、物理部って何?

やっぱり物理部を端的に言い表すならば、「自由」の一言に尽きます。もちろん、その裏には「自分の責任は自分でとる」ということも含まれていて、失敗から学ぶことも多く、これが物理部スタイルです。

この部は、「共通の目標をもったツアーバスの一行」ではなく、「偶然同じバスに乗り合わせた乗客たち」のようなものだ、と言えるでしょう。同じ班の先輩であっても過度の干渉はしません。でも、後輩が困っていれば優しく助けてくれるのです。 研究する事の喜び、楽しみをこの部で存分に味わってもらえればいいな、と思っています。


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